高校生の時に金縛りのような状態にあったことがあります。その頃、あまりよく眠れないということも多かったので、単純に寝不足だったのかもしれません。その日も、いつものように夜更かしをしてしまって、12時過ぎくらいに布団に入りました。ふと目が覚めた時、妙に腕が重いような感覚がありました。普段から寝相がものすごく悪いので、変な恰好になっていることもあるのですが、この時はなぜか両腕を万歳した状態で寝ていました。変な状態で寝ているから腕が重いのかな…とぼんやりとした意識の中で思いました。体勢が辛いので、腕をも下げたいな~などと思っていた時、全く腕が動かせないことに気が付きました。まるで固まったかのように全然動かず、少し焦りました。また、ふと目を開けた時に、白い人の影に気が付きました。私が使っていたのはベッドで、下に洋服が収納できるようなタイプだったので、ちょっと高さのあるものでした。そのベットの足元に立つ白い人の影。高さのあるベッドだったから足元は全く見えませんでしたが、なんとなく誰かいる感じがありました。けれどもなぜだか嫌な感じがしませんでした。なら、悪い幽霊ではないのだろうなと思い、再び目を瞑りました。普段、あまり寝れていなかったので、「もう寝たいよ…」と思いました。腕も疲れたので「腕下ろしたいです」と心に思い浮かべ、えいっと力いっぱい腕を動かしました。あんなにも動かなかった腕がなんとか動き、あまりの眠気にそのまま眠ってしまいました。次の日、あれはいったい何だったんだろうなと思いましたが、確かに白い人の影を見たと思います。何も証拠がないのですが、夢だったとは思えません。今でも不思議に思う体験です。
ベットの足元に立つ白い人の影
